退職にあたって次が決まっているか伝える必要はあるの?
誰にも言わなくても大丈夫?
退職の際、次が決まっているかどうか、転職先がどこかを伝える必要はありません。
知られたくない場合は言わなくても何も問題ありませんよ!
退職するにあたって、転職先が決まっているか、転職先がどこかを会社に伝える必要があるのか、心配に思っている人もいると思います。
結論として、言いたくなければ言わなくても何も問題ありません!
退職の手続きに、転職先が決まっているかや転職先はどこかといったことは全く必要ありませんので、安心してください。
この記事の信頼性
この記事は、2015年から現在まで人事部門勤務のJunが執筆しています!
現役人事部員が実際の経験から得た情報をお伝えします。
なぜ伝えなくても問題ないの?
退職の手続きにあたって、次の会社が決まっているか、転職先がどこかという情報は必要ありません。
そのため、伝える必要は全くないのです。
ただ、場合によっては次が決まっているかどうかが会社に分かってしまったり、手続きのために転職先の情報が必要になる場合があります。
どんな場合が当てはまるか、人事としての経験から具体的な例をお伝えします。
退職後の健康保険をどうするか会社に伝えた場合
退職後、前職の健康保険は喪失となります。
転職する場合は、一般的に転職先の健康保険組合に加入することになります。
もし前職の健康保険組合の任意継続制度を利用したり、国民健康保険に加入すると伝えた場合、会社に転職先が決まっていないのかな?と思われるかもしれません。
ただ、転職先が決まっていたとしても退職から入社までの空白期間が発生するのはそれほど珍しいことではありません。
あまり気にする必要はないでしょう。
転職先でも住民税の特別徴収をする場合
地方税を給与から天引きし、会社から自治体に納めてもらうことを特別徴収と言います。
特別徴収を転職先でも実施したい場合、転職先の情報を伝えて手続きしてもらう必要がある場合があります。
ただ、どんな対応になるかは現職の企業や転職先の企業によっても異なりますので、担当者によく確認するようにしてください。
雇用保険の手続きで何等かのトラブルがあった場合
退職にあたり、会社は雇用保険の喪失手続きを行います。
その際、登録されている情報に間違いがあるなどした場合、喪失の手続きに時間がかかってしまいます。
喪失の手続きが完了しなければ、転職先での加入手続きができないため、転職先が状況確認のために前職の企業に連絡をとったりする可能性が出てきます。
自分が勤めていた企業で従業員の喪失手続きを行っている際、実際にあったことです。
従業員の転職先の人事の方と何度か連絡を取り合いました。
ただこれは転職後の話ですし、5年以上担当していて1度しかなかったことなので、あまり気にする必要はないでしょう。
次が決まっていることを伝えないデメリット
では、次が決まっていることを伝えないことにデメリットはあるのでしょうか?
人事の視点から解説します。
退職を引き留められる可能性が高まる
次が決まっていることを伝えない場合、退職を引き留められる可能性が高まるかもしれません。
次が決まっている場合、退職の意志は固く、会社側はあまり無理な引き留めは難しいと考えるのが普通です。
しかしながら、転職先が決まっていない場合、待遇面の不満であれば給与アップであるとか、人間関係の不満であれば部署異動の提案など、それなりの引き留め交渉が入ることが予想されます。
それらが煩わしいようであれば、具体的な転職先は言わずに次が決まっていることだけ伝えるとか、全く違う業界で働くことを考えていると言うとか、引き留めは難しいと会社に思わせるようにしましょう。
まとめ
今回は、「退職時、次が決まっているかを伝えなくても大丈夫?」について、現役人事部員の視点から解説しました。
退職にあたって次が決まっているかどうか言う必要は全くありません!
安心して転職してくださいね。
ぜひ参考にしてくださいね。
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